近年、豊岡市では電気機器や配線器具などの原因による「電気火災」が増加傾向にあります。
電気火災の原因として延長コードとたこ足配線、トラッキング現象、電気機器、器具の故障、低圧進相コンデンサなどがあります。電気製品のコードや延長コードを踏みつけたり、ねじれや折れ曲がった状態で使用していると、中の線が部分的に切れて発熱やショートを起こし火災になります。
次のことに注意して電気コード火災を防ぎましょう。
・家具などでコードを踏みつけない。
・束ねて使用しない。
・襖やドアなどで挟まない。
・ステップルなどで柱や壁に止めない。
・延長コードは適正な長さのものを使用する。
・延長コードの使用は、規定の許容電力(日本製の規格は通常1,500ワット程度)を守る。たこ足配線は厳禁です。
プラグをさしたままのコンセントにたまったほこりが湿気を持つと火災になります。湿気で小さな火花が発生し、その作用で通常は電気を通さないプラグやコンセントのプラスチック部分が「電気を通す物質」に変質して、通電した瞬間に激しく火を噴く「トラッキング現象」が起こるためです。当地方は、湿度が高く冬場は暖房で壁が結露しやすいため注意が必要です。
さしっぱなしのコンセントは、テレビ、エアコン、冷蔵庫、食器乾燥機、洗濯機、衣類乾燥機、トイレの便座、電話機、パソコン、オーディオなど意外とたくさんあります。
この火災は、たまったほこりを定期的に乾いた布で取り除くだけで防ぐことができます。ぜひ、毎日の掃除のメニューに加えて火災を防ぎましょう。物を大切に使うことは、とても尊いことです。しかし、古い電気製品は、部品が古くなることで発熱や発火することがあります。30年間使用していた扇風機のモーターが火を吹いて火災になった例や古い蛍光灯のコンデンサが破裂した例があります。特に、内部にほこりがたまっていると火災が起こりやすくなります。
こんなときには注意が必要です。点検しましょう
・変な音がする
・焦げくさい
・触ると熱い
・動きがおかしい
などの異常を感じたら、ただちに使用を中止して、購入店やメーカーに点検、修理を依頼しましょう
低圧進相コンデンサは、200Vの業務用冷蔵庫やモーター等を使用する電気機器の力率を改善し、電力を効率よく向上させる機器として店舗や作業場、農家で使用されています。
昭和50年(1975年)以前に製造された低圧進相コンデンサには、保安装置が内蔵されていないため内部の絶縁が劣化し、短絡を起こし火災に至る危険性があります。古い低圧進相コンデンサを設置されている場合は、早急に使用を停止しお取替えをお願いします。
豊岡市消防本部豊岡消防署調査係
電話: 0796-24-8039
ファックス: 0796-24-1278
電話番号のかけ間違いにご注意ください!
E-mail: shobo-keibo@city.toyooka.lg.jp