特定の物質に対する重篤なアレルギー反応をアナフィラキシーといいます。
アナフィラキシーでは気道(肺への空気の通り道)が狭くなって息ができなくなったり、血圧がひどく下がったりして命にかかわることもあります。
このような症状が起きた場合は、ただちに119 番通報してください。
このような場合には、アドレナリンという薬の一刻も早い使用が望まれます。
このため、過去にアナフィラキシーで重い症状がでた人のなかには、医師から処方されたアドレナリンの自己注射器(エピペンⓇ)を持っている人がいます。
たとえば、ハチに刺される危険性の高い林業関係者や、食べ物にアレルギーのある子どもなどです。
傷病者自身が使用できない場合には、エピペンⓇを使用できるように助けてあげます。
エピペンⓇが処方されている児童・生徒などが学校現場などでアナフィラキシーに陥り生命が危険な状態である場合には、教職員や保育士が本人に代わって使用することが認められていますので、いつでも対応できるよう、十分に体制を整えておきましょう。
エピペンⓇの使用によって症状が改善しても必ず医師の診察を受けさせてください。
エピペンⓇ
救急蘇生法の指針2015(市民用)から引用
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