あしあと
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アナフィラキシーとは、アレルゲンなどが体内に入ることで急激なアレルギー反応が起こり、命の危険に繋がる様々な症状が出る状態です。
アナフィラキシーへの救急処置としてはアドレナリンの筋肉内投与が行われますが、現在の法令上では、救急救命士はアドレナリンの自己注射製剤(エピペン)を医師から処方され、所持している傷病者の方の場合に限って投与が可能となっています。
今般、厚生労働省により指定された地域において、救急救命処置としてエピペンの交付を受けていない重度アナフィラキシー傷病者に対して、医師の具体的指示によりエピペンを用いたアドレナリンの筋肉内投与を先行的に行う実証事業が行われることになりました。兵庫県下では、但馬地域(豊岡市消防本部・南但消防本部・美方広域消防本部)から26名の救急救命士が本実証事業に選ばれ、当本部の救急救命士9名が参加します。
令和7年6月20日(金)※観察研究中 ~ 令和7年12月31日(水)まで
※現在は観察研究(評価のみで処置は行わない期間)を実施しています。(最長2か月)
※実証事業の開始日が決まりましたらこのページに掲載します。
救急救命士が、現病歴、初期評価などからアナフィラキシーを疑った場合に、専用の観察カードを用いてアナフィラキシーの可能性とエピペンの適応の有無について判断します。アナフィラキシーの可能性が非常に高いと判断し、重度の呼吸・循環・意識障害のいずれかを認め、かつ小学生以上の場合が、本実証事業のエピペンの適応となります。
エピペンの適応があると判断した場合、傷病者や関係者に処置の必要性について説明し同意を得た後に、実証事業対応医師に連絡しエピペンを用いたアドレナリン筋肉内注射の指示要請を行います。救急救命士は、実証事業対応医師の指示を復唱し、薬品名・投与量・投与経路について他の隊員とチェックカードを使用しダブルチェックを行います。
医師の指示に従い、決められた手順通りに迅速にエピペンを投与します。エピペンの投与は、これまでも通常の救急救命処置として実施しており、習熟した技術を持った救急救命士が行います。投与については、十分な説明と同意のもとに実施します。
エピペン投与後は、実証事業対応医師へ報告するとともに、継続観察を行いながら病院搬送します。
豊岡市消防本部豊岡消防署救急係
電話: 0796-24-8038
ファックス: 0796-24-1278
電話番号のかけ間違いにご注意ください!
E-mail: shobo-keibo@city.toyooka.lg.jp