平成27年11月4日(水)、5日(木)、豊岡消防署において救急救助連携訓練を実施しました。この訓練は、救急活動と救助活動の連携が
必要な事案において、いかに「救助救命効果」の高い活動を実施できるかを課題として、救急救命士と救助隊員を対象に実施しました。
各想定は、実践訓練とフィードバックを組み合わせた形で行い、各部隊の連携力の向上と隊員の知識、技術の向上を目指します。
事故概要:40代男性、高所作業場において転倒し、腹部を強打して動けない。
観察所見:ショック状態、腹腔内出血の疑い。
活動方針:早期救出およびショックに対する静脈路確保と輸液を実施。
事故概要:40代男性、低所作業場において原因不明の意識消失。
観察所見:意識レベルⅡ桁、他バイタル安定。頭痛、四肢麻痺なし。現病歴/糖尿病
活動方針:意識障害の鑑別(血糖測定)と低血糖の補正、病態に合わせた救出活動を実施。
事故概要:40代男性、倒壊した建物内に取り残され、重量物で両大腿部を狭圧状態。
観察所見:意識清明、他バイタル安定。3時間の狭圧。クラッシュシンドロームの疑い。
活動方針:早期救出およびクラッシュシンドロームに対する静脈路確保と輸液を実施。
実践訓練後には、実施した活動についての判断や部隊連携について、フィードバックを実施しました。隊員一人ひとりが活動を振り返り
ディスカッションすることで、より充実した訓練へと繋がります。
今回の訓練では、本年4月から運用が開始された「救急救命士の拡大処置」の実施が適応となる救助現場において、いつ、どのタイミングで
救命処置を行うのか、または救助活動を優先するのかなど、「救助救命効果」の真意を考える、非常に質の高い訓練となりました。今後も各
隊員のスキルアップはもちろんのこと、組織を挙げて、救命率の向上に努めていきます。
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豊岡市消防本部豊岡消防署
救助係
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